パパは芸能人♪
「歌恋、大丈夫なのぉ?」
言葉では心配してるけど苺ちゃんの顔は笑っていた。
「桧山君は多分…私の事は好きじゃないと思うから」
そう思ったのは2回目に会った時。
「危ないって思ったら逃げなさいよ?」
「大丈夫だよ♪」
“全く”と言うと溜め息をついて自分の席に座った。
次の日
「崇センパイに怒られなかったの?」
「何が?」
「今、こうしてる事」
「言ってないよ〜。今は忙しいから、後で話す」
「余裕だね?」
「そぅ思う?」
「外面に出さないから」
あはははと笑った瞬間
“バンッ!!”
オープンカフェの外でお茶してたから外側からお客は入って来れる。
「あ〜ららっ、バレちゃった♪」
今、最も忙しい時の五郎が目の前に怒りを露にして“素”で居る。
「随分なめたまねしてくれるな?」
怒りの矛先は桧山君。
「了承済っすよ?榊も知ってるし」
「歌恋」