恋咲

天然系美少女 *咲月*


チュンチュン
小鳥が鳴き、日差しが私を照らす朝。
「…ふぁ~」
大きくあくびした。
まだ少し眠いや…。

昨日はいろんな事考えてて眠るのに結構時間がかかった。

昨日の事を思い出し、顔が少し熱くなる。
と同時に昔の事も思い出した。

…もう2度とあんな事にはなりたくないよ。

…って。
朝からこんな沈んでるなんて、ダメダメ!
頬を両手でバシバシ叩いた。
…痛ぁい。(泣)
今度は頬を擦った。

そんな呑気な事をしていると、下の階にいるお母さんが2階にある私の部屋に向かって叫んでくる。

「咲月~!ご飯出来てるわよー」
「はぁい。今行く~!」
私は大声で叫び返した。

早く着替えてご飯食べようっと♪

白のブラウスを着て、ベストを羽織り、可愛いピンク色のチェックのスカートを履いて…。
黒のハイソックスを履いて、準備完了!!

扉を開けると、そこには。
あくびをしながら頭を掻くお兄ちゃんがいた。
しかもまだパジャマ姿だし…。

この人は私のお兄ちゃんで、南美 海斗(ミナミ カイト)って言うんだ。

「お兄ちゃんおはよ♪」
お兄ちゃんが私に気づいて無邪気な笑顔で、
「あ、咲月!はよっ♪」
と言った。

はぁ…。
この笑顔に皆メロメロなんだよねー。

そう。
私のお兄ちゃんはすっごくモテる。
お兄ちゃんは高3、私は高1で同じ高校だからそういう話はすぐ耳に入る。

お兄ちゃんはいつも無邪気でスポーツ大好き野郎だけど、いざとなるとすごく頼りになる。

それに、この無邪気な笑顔が皆のハートを鷲掴みにしているのだろう。

罪なお兄ちゃん…。
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