貴方の私は最低な女。





リョウのために作っていた料理も、一切しなくなった。





リョウのためならなんだって頑張ることができた。






だがリョウはいない。






私の目の前にはいない。






だから料理を作ったって誰も褒めてくれる人がいない。





「おいしいね」





「よく頑張ったね」






「難しくなかった?」





「いつもありがとう」






って。








< 37 / 80 >

この作品をシェア

pagetop