俺様☆姫様★王子様 2 【完】
事務所のフロアーにあるドアというドアを開け尽くした時。
一番突き当たりにある大きなドアを見つけた。
「もうあそこしかないよね……」
あたしは光が射し込んでいるそのドアを目掛けて走り出した。
「んっ……お、も、いっ……」
高層ビルの最上階のせいか、風圧でドアが異常な程重い。
「ぐっ……開けっ……」
全体重をかけてドアを思いっきり押した――…
バンッ
「はぁっ…はぁっ…開いたっ!」
やっとの思いでドアを開けた。