俺様☆姫様★王子様 2 【完】

あなたの隣




「…………い……」


ん~?


「……お………い」


ダメぇ。まだ眠いの。
もう少し海を見ていたいんだから。


「……おい……」



って。



「おいっ!姫華!」

「はいぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」


ゴイィ~~ン!!




「いったぁ~っ」

勢いよく飛び起きたあたしは、思いっきり何かに頭をぶつけた。

~っ!!脳震盪っ!




「ったく、ナニやってんだよ」

痛すぎる後頭部から、聞きなれたあたしの大好きな声が聞こえた。


咄嗟に振り返って……。



「ぎょへぇぇぇぇっ」



思わず変な声で叫んでしまいました;


だって、だって、だって!!



「なんでぇ~~っ?」

「はぁ?ふざけんなよ。テメェは普通に起きれねぇのか?」


鼻を真っ赤にさせた、大魔王様が腕組みをして眉がこれでもかってくらいにつり上がってて。

そのお姿は正に……


「に、仁王様っ……」



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