俺様☆姫様★王子様 2 【完】
ゆっくりと離れた手。
口が自由になったけど、今度は小さめに声を出す、チキン姫華。
「あの、ね?整理させて。
まず、ナナコスメティックの撮影を見てたアムールの社長さんが、あたしに仕事の依頼をしてきたのね?」
「そうだ」
「で、天宮社長にこのブレスレットを渡して、それを受け取った」
「あぁ」
「……それがどうして依頼を受けた事になるの?」
こりゃダメだと、両手を上げて溜め息をつく蓮。
そして、その手を肩に乗せる。
「受け取る=(イコール)仕事を受ける。わかるな?まぁ嫌なら今から返しに行ってもかまわねぇけど。……けど、返すって意味もわかるよな?」
形の良い唇を少し上げて、うっすらと笑みを浮かべた。
受け取るが受けるなら、返すは断る。
そんな方程式が、やっと浮かんだ。
世界規模の会社の申し入れを断れば、事務所がどんな影響を受けるか。
それはバカなあたしにも安易に予想出来たんだ。