俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「もうっ、そんなことしてる場合じゃないよ!蓮っ、用意しなきゃ」
全身に絡まった手と足をほどきながら言ったのに。
…………どうしてまた絡まろうとするのよ。
「ほら、蓮。ちゃんと起きてってば。あたし出ちゃうよ?」
「ん~…ほっとけ、まだ大丈夫だし」
そう言いながら唇が重ねられる。
ホントにもうっ、名波さんから電話なのに。
お仕事行かなきゃダメだって。
とかいいつつ。
「……んんっ………」
寝起きでいつもより更に色気を増している蓮に敵うわけもなくて。
つい舌を絡み合わせてしまう。
「……んっ…はぁっ……」
キスに夢中になるあたし達。
携帯は枕元でずっと持ち主を呼び出していた。