俺様☆姫様★王子様 2 【完】


壁に左手をついて、右手でゆっくりと太股を撫で上げる。


ドキッ



「男っつうのはなぁ」



ドクン…ドクン…


だんだんその手がお尻の方へ移動して、同時に顔も近付いてくる。



ドクン…ドクン…



「女を餌としか見てねぇんだよ。いい獲物が居たら直ぐに狩る」


「……っ」



お尻を軽く摘ままれて、蓮の唇が頬に触れた。


「ふっ」


鼻で笑った蓮が、お尻にあった手を離したかと思うと、今度はあたしの顎を掴んで自分の方へと誘導する。



「お前は俺以外に見せてぇの?」


熱を帯びてる顔を振るあたし。


「じゃあ触られてぇの?」


もう一度振ってこたえる。



「お前は俺のだろうが。簡単に晒してんじゃねぇ」




目を開けると、蓮は少し苦しそうな目をしていて。


余計に胸が締め付けられた。


< 88 / 438 >

この作品をシェア

pagetop