アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「臆病になるよ・・・・
若い時は恭平とおんなじだったな~
私は自分の思うままに生きたい
な~んて……
成人式を迎えて社会に巻かれると
素直なまま生きることは
難しくなってまわりに妥協したり
強いものに巻かれたり
それがまちがってても
違うって言えなかったり……
恭平がそれをわかりだすには
あと10年かかっちゃうかな~」



恭平は私の話を真剣に聞いていた。



「うちらは5歳しか離れてないけど
やっぱ距離があるよね……」


ついつい本音が出た。


「そうかな?
俺は恵美さんが年下に感じることの
方が多いよ。
なんか守ってあげたくなる。」



「え?」
思いがけない言葉に胸がキュンとした。


見る見るうちに顔が赤くなる


「ちょ…からかうな~」
私は必死でその嬉しい動揺を
隠そうとしてる……


飛びあがりたい気持ちをおさえて
想いとうらはらに
行動してしまう・…


この恋に出口はあるのかな……                            
< 155 / 668 >

この作品をシェア

pagetop