アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「初めて会った時・・・・
びっくりした・・・・・・。
別れてきた彼女にそっくりな
恵美さんに会って・・・・・
俺の心は乱れたんだ………。
恵美さんは違う人だ
そう言い聞かせて………
だから………」



そう言うと恭平は
目を閉じた・・・・・・


恭平の目から流れた涙を
見てしまった私は


この恋が年の差以上に
かなしい恋になるそんな気がした。



「私は…恵美だよ……」



「うん・・・恵美さん・・・・
わかってるって・・・・
ごめん・・・変なこと言って・・・
あ……時間だ……」


恭平が体を起こそうとしたのを
必死におさえた。


「恵美さん・・・?」



「悲しい恋をしたの?
恭平・・・・・?」



「うん・・・・。」



恭平が愛おしくてたまらなかった。
どんな形でもいい


恭平を救ってあげたい
それも私の恋の形・・・・・


「今度は私が恭平を抱きしめてあげるわ」


私は恭平を
強く抱きしめた・・・・・。

< 196 / 668 >

この作品をシェア

pagetop