アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
ちょうど男性軍も三人だった。
私はその輪から少しづつ離れる。


「うまくやって~」

私に婚約者がいることを知っている
マコにそう声をかけて


「温泉いってるから
楽しんでて~てきとーに帰るから
気にしないでいいからね。」

「ごめん~」
三人は今恋人募集中だから
ぜひ頑張ってもらおう~~~



温泉にも岩盤浴やあかすりエステもあるし
ちょっと贅沢に過ごそう
バスタオルを手にした時



「え・・・・・・?」


甲斐がプールを歩いていた。



「うそ…でしょ……?」


研修に行ってるはずの甲斐が・・・・
プールにいるって……


私は今夢を見てるのかな・・・・

自分の心臓じゃないくらいに
激しく脈打つ・・・・・・

甲斐が泳いで行った先には
浮輪に揺られる女の子と
母親らしき人がいた・・・・・・。




まるで家族のような三人


その女の子が音色ちゃんで
その横にいるのが
音色ちゃんのママで・・・・・
甲斐のモトカノだって・・・・・
すぐわかった。

私との用事よりも
こっちが重要だったんだ…
目を細めて甲斐は音色ちゃんと
じゃれあっている。


ときたま音色ちゃんのママと
楽しく会話をしていた。

「今日は・・・こういうことだったのね」


いつも私のそばにいて
私を見守ってくれていた甲斐・・・・


「嘘つき・・・」


失望感でいっぱいになった。
< 481 / 668 >

この作品をシェア

pagetop