携帯小説的恋

◆純情

「マノさん、本、ありがとうございました」

俺は日曜、いつものグランドで、マノさんに『人間失格』を手渡した。

「早いじゃない、もう読んじゃったんだ」

如何にも感心した、と言うようにマノさんが俺を見た。

「いやね、読み始めたらあっという間っつうか、割と読みやすかったです」

「で、どうだった? 感想聞かせて」

「いやぁ、俺には理解できない奴って感じ?

お前、何やってんのって」

「ハハ……

そうだね、つきひと君とは間逆に近い男だよね」

いやぁ、

今日もマノさんの笑顔が眩しいなぁ~
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