携帯小説的恋
案の定、

「そっか、ちょっと面白そうだね。

あ、あたしレポート書くよ。

小説ネタにもなりそうだしさ」

順はあっさりと俺の計画に引っかかった。

「で、何時にする?」

「今度の連休あたりってのは?」

「いいよ。別に予定もないし」

はぁ、お前もどんだけオタクなんだぁ、順?

「じゃ、来週の水曜までに、あたし色々調べておくよ」

あまりに前向きな発言に、

俺はちょっとばかし胸が痛んだ。
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