みつあみ少女にティアラを乗せて ж2部
後編1章――悲劇

――

松永さんの右手があたしの肩を掴み、あたしは声を上げた。


松永さんの鋭い瞳があたしを貫く。闇に沈んだような暗い瞳。


怖い。見たくない。いやだよ。

松永さんの左手が動き、ぎゅっと目をつぶった。


打たれる!


「触らないで……!」


あたしは叫んだ。次の瞬間――



溜まった涙が、違う色に染まった。



それは、思いもよらない打撃だった。




松永さんは




あたしにキスをした――




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