弱いあたし


「ただいま」

「奈緒!」

家に帰った瞬間、ビンタをされる。

「来なさい!」

「いたっ」

腕を掴まれ、リビングに連れて行かれる。

「えっ・・」

そこで見たのは、担任の先生だった。

「奈緒さん、やっぱり帰って来られましたか」

「先生、アンタが急に居なくなって家まで来てくださったのよ!なのに全然帰って来なくて。謝りなさい、先生に!」

「いや、そうお母さん怒らないで。何もないならいいんです」

「いや、そうは行きませんよ。奈緒、アンタみたいな子はお母さん、知らない!出て行きなさい!」

「・・っ」

あたしは飛び出した。

「あ、お姉ちゃん!お帰り!・・・」

直樹の声が聞こえたが、家を飛び出した。

ランドセルを放り出して。

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