君のそばに
1.双子
私が高校へ入学してから、早2年−…


春の終わりを告げるように、
今日は朝から大粒の雨が降り続いている。


2年生になった私は、1年の時より更に難しくなった授業に既についていけてないようだ…。


「では、今日の授業はこれで終わりにします。」


「きりーつ」


その掛け声と共に生徒たちは席を立つ。

今だに、ちんぷんかんぷんで頭の整理がつかぬまま、私は重い腰を上げる。


お辞儀をし、教員が部屋を出ると今まで静かだった空間に色がつきはじめた。


「あ〜…ダメだ〜…。」


私は視線を下に落とす。

今しがた、授業で活用されたその教科書は
どのページを開いても何も書き込まれておらず、白紙に近い。


何、今の授業〜…
本当、わけ分かんないよ…


私は教科書を開いたまま、立ち尽くしていると、背後から元気な声が近づいて来た。


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