君への距離~クリスマスの奇跡~
「…ぇ?」
杏は大きな目を見開く。
「おはよ」
翼は微笑む。
「ホンモノ?」
杏は呆然と翼を見る。
「ニセモノなんかあるの?」
翼は思わず笑ってしまう。
杏のはねた髪が可愛くて翼に抱きしめたくなる衝動がわくが、我慢。
いつもならつられて笑ってくれる杏が、今日は笑ってくれない。
「あたしのことすき?」
「うん」
いきなり聞かれて、翼の頬が熱くなる。
「じゃあ、ニセモノだ…」
杏はうつむく。
―何言ってるの?杏ちゃん…