君への距離~クリスマスの奇跡~
「トランプ、よーし!」
着替えを詰めても余裕だったボストンバックがだんだん膨らんできていた。
―2日分…
旅行?
遠くへ行くなら新幹線とか乗っちゃうかも!
あ!この前現像に出したレッドの写真も見せてあげよう!
あとは…
うーん…
もう大丈夫か!
「完璧!」
杏はボストンを抱えて、もう1度部屋をぐるりと見回した。
「電気よーし!
ガスよーし!
トランプよーし!
行ってきまーす!」
杏は笑顔で部屋を飛び出した。