君への距離~クリスマスの奇跡~
「…っ、おい水本!棟内を全力で走るな!!」
俺は全速力で走ってきて思いきりぶつかってきた学生に注意をした。
俺は平気だが、小柄なその女の子は飛ばされて尻もちをついていた。
一目で誰か分かった。
水本杏。
俺のゼミの問題児…
ぅぅん…明るくて面白い、頑張り屋で、いい奴なんだが
頭が少しばかり足りない子なんだ。
人見知りしない気さくな性格だからゼミの中でも、サークルや他の講義の中でも友達がとても多いようだ。