今宵 知らぬ円舞曲 歌われぬ旋律 まるで御伽噺。
―――……
「おばさん、Trick and Treat」
「違うよ、レイン。
Trick or Treatだよ」
「そうだった」
「あらまあ、アイルとレイン」
「お話の続きを聞きに来たよ」
何年経ったのだろう。
ふたりは、大きな少年になっていた。
幼い頃の、あの夜以来。
「じゃぁ、話そうかしら」
「やった」
ふたりは、あの頃のように
ソファーに座って、話を聞いた。