君の隣で ーセンセイとアタシー


「……うしっ!」


俺は自分に活をいれて、最上階直通のエレベーターの上ボタンを押した


ちゃんと話す

ちゃんと話す

………



ヤバいな長い…

こうして無言の箱の中、俺は何度もシミュレーションしてみた


……

でもやっぱり最後は和奏が笑ってくれてる最高なシミュレーションしか出来なくて、和奏がちっとも笑ってくれない最悪なシミュレーションなんて出来なかった



「大丈夫…大丈夫…」


そう自分に言い聞かせる


大丈夫だ…




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