君の隣で ーセンセイとアタシー
恨*立場?


「ど…、どうして…?」


お風呂上がりの少し蒸気した和奏の真っ赤な頬


キスしたい


そんな言葉を言う前に、俺は和奏に言わなきゃならなかった


…その言葉で和奏がどんな顔をするのか、わかってた

どんなに悲しませるのかも…わかってた


でも…今の俺たち、いや俺に必要なんだわかってくれ


それは俺の勝手な言い分

こんな状況を招いた俺が言えることじゃない

わかってる


わかってる…


「…ごめん」


それしか言えなかった


「………理由も教えてくれないの?」




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