君の隣で ーセンセイとアタシー
side.aoi
俺の肩に寄りかかったまま目を閉じている和奏
少し肌寒いと言ってブランケットを膝に掛けている
その下ではしっかりと握られた俺たちの手
機内には俺たちを知る人は誰もいない
さっき川藤先生に1時間遅れでみんなを追うと電話していた
ただ和奏の顔色がさっきよりぐっと良くなっていてほっとしていた
「ん…」
少し身をよじって俺に密着してきた和奏
普通ならエコノミーなんだけど、あまりの狭さに俺が嫌になってるビジネスに移った
「……このままどっか行きたいな…」