君の隣で ーセンセイとアタシー
和奏は俺の視線に気づくはずなくテレビを見ている
ポケットに入れていた携帯がブルッた、開いて見てみれば俺たちを置いていった(俺的には良かったケド)両親からのメールに気づく
【to.葵衣
和奏ちゃんは気に入ったかしら?
もしかしてその場の雰囲気で婚約を進める気なら止めようかと思って
もしお父さんの会社のことを気にしてるなら断っても良いってお父さんも言ってるの
だから無理してるなら和奏ちゃんにも悪いからすぐに言いなさいね?
母より】
それを見て俺は苦笑した
会社のこととかは一切考えてなかった
和奏を見て生徒だとわかっても躊躇することなく「気に入った」って言った
だから
【to.母さん
心配ないよ
和奏を気に入ったのは事実だけど、結婚するかどうかはこれから和奏と一緒に暮らしながら決めていくよ
父さんにも心配するなって言って
葵衣】