おそろいのキーホルダー
アナタの道で
しばらく、アキとは口を聞いていない。
あたしが避けているから。
健ちゃんとも、パタリと会わなくなった。
あたしは空っぽになったように、スカスカな心で毎日ぼ〜と過ごすだけ。
そんなとき、健ちゃんに呼び出されたんだ。
よく、一緒にお昼を食べてた屋上。
あたしの目の前には健ちゃんがいる。
「健ちゃん、髪切ったんだね」
いつもかっこよくワックスで泳がせていた髪をバッサリ坊主にしている。
健ちゃんは恥ずかしそうに頭をポリポリ掻いて、笑った。
なんか、懐かしい。
そんなに経っていないのにね。