君にゾッコン注意報
Lesson★08


「…疲れたぁ。」



先生が息を整えながら、つぶやく。



本当、どれぐらい走ったんだろう…。


今いるところは、健クンと入った喫茶店の面影は一切なく、


どこか賑わっている、有名な遊園地の前にきていた。



『…先生、強引すぎますよぉ。』

「ごめんごめん。」



感情のこもってない返事をする先生に呆れつつも、


あたしは時間をチェックしようと携帯を取り出す。


そして、ふと手元を見たときに、あたしはあることに気がついた。


…手、つないでる。



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