黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「俺が普段いるのは天上ってとこなんだ……」
「てんじょう?」
私はダイニングの天井を見上げた。
「その天井じゃねぇよ」
「えっ?そうなの?」
「常識で考えりゃわかるだろ?」
レンが呆れたような顔で私を見た。
「天の上と書いて天上。まぁ、要するに雲の上ってことだな」
「あっ、そうなんだ……」
「で、天上界で天使は生まれ、生まれた時から男は神に、女は女神になるって決まってて……」
「うん……」
「結婚相手も決まってるんだ……」
「えっ?結婚相手も?生まれた時から?」
「あぁ……」
それじゃ、まるで……。
「許婚みたい……」
「まぁ、そんな感じかなぁ……」
と、言うことは……。
「レンにも許婚がいるの?」
「あぁ、いるよ」
レンはそう言って、私の顔をチラッと見た。