黒い天使―私と天使の秘密な関係―




「冷蔵庫の中身を勝手に使っていいって言ってたろ?だから、ご飯、適当に作って食べた」


「そうなんだ……」



そう言って、ダイニングテーブルの椅子に鞄を置いた。


ふとテーブルの上を見ると、お皿に盛られたオムライスとサラダがラップがかかって置いてあった。



「これ……」


「俺が作った」



"ふぅ"とタバコの煙りを吐き出したレン。


短くなったタバコを空き缶の中に落とした。



「ありがとう……」


「食べる?」


「うん」



居酒屋でご飯を食べて帰ったのに、レンが作ったオムライスが食べたかった。


私は椅子に座って、お皿のラップを取ろうとした時、



「温めてやるよ」



と、レンがお皿を持って、それをレンジに入れた。



「ありがとう……」



私はそう言って、サラダのお皿にドレッシングをかけた。


レンが優しく思えるのは何故なんだろう……。




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