【短編】way to love
君の背中



「花火大会か…」


通りがかったスーパーの入口に花火大会のチラシが貼ってある


すっかり夏の陽気になり、半袖の制服も汗ばむようになった


「どうせ加奈は家から見えるからいいじゃん」


そう言ってくる里江の言うとおり

あたしの家は花火がばっちり見えるところ

2階のベランダから見る花火は格別


「いいけどさー…逆に悲しいよ。すぐ見れちゃうのって」


「そう?あ、今年も竜ちゃんと加奈ん家行くからね~」

「いいけど、散らかして帰るのはナシだからね」

里江とは中学3年で同じクラスになって仲良くなった

そして、その年から彼氏の竜介くんと花火大会に家に花火を見にくるようになった


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