生徒会とメガネっ子
「…と言うわけで、夏休みは事故や病気には気を付けて過ごすようにな。宿題もちゃんとやって来いよ?以上、解散!」

その一言で、みんなあっという間に教室から出ていった。

「綾ー行くぞー」

教室には綾と慧市しかいない。

「日誌書けてないからちょっと待って!」

そう。綾は今日、日直だったのだ。

「ったく…そんなの放課の時にちょっとずつ書いておけよ。」

「だって、今日放課なんてほとんどなかったじゃない!あー、今日の教室の様子なんて知らないし!」

半分キレながら綾は日誌を書いていく。

「…待っててやるから。ゆっくり書けよ。」

「…え?慧市、熱でもあるんじゃないの?」

そう言って綾は慧市の額に手を当てる。

「…熱なんかねぇよ。ほら、早く書けよ。」

「そう?なんか慧市らしくないから熱が出たんじゃないかと思った…」

綾は真顔で言う。
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