生徒会とメガネっ子
ある日、梓はいつも通り帰りの会のあと、二年生の教室に向かっていた。

綾を迎えに行くために。

一年生の教室から二年生の教室に行くまで、かなりの距離がある。

その途中の人気のない廊下で異変は起きた。

「ゲホッ、ゲホッ…」

激しい咳が止まらない。

そのまま床に座り込む。

「…行かなきゃ…綾ちゃんが心配しちゃう…」

梓は立ち上がると、また歩き出していった。
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