狼彼氏×天然彼女












おまえだって―…


……なに?




あたしは

もう一度舜の目を見つめた。









「…おまえだってさ―…」



「……なに?」






すると舜は窓のほうを向いて窓の縁に頬杖をついた。



なんか、
絵になってるよ。


なんて思いながら
あたしは舜の次の言葉を待った。












「――…

やっぱ言わねえ」



「…えッ?!言ってよ!!気になるじゃん!!」


「言わねえ」




「なんでよ!!言ってよ!!気になるってば!!」






言わないとか、
ありなわけ……?


無しだよね?

絶対無しだよね?













.
< 173 / 404 >

この作品をシェア

pagetop