狼彼氏×天然彼女
あのあと空君は
あたしでも分かる作り笑いをして
『うん…!!』
と返事をした。
そんな作り笑い…
空君らしくないよ?
でも、
そーしたのはあたしか…。
ガタッ──
「「ん?」」
なんだ?
音のした方を見てみると…
そこには中庭から昇降口に繋がっているドアに
倒れている舜がいた。
「舜…どうしたの?」
「え……べつに。
ただ…気になって…」
気になって…?
誰を? あたしを?
どうして?
気になったって
何が気になったの?
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