狼彼氏×天然彼女
とりあえず俺の部屋に入った。
「あのさ…」
「なに…?」
部屋に入っても
なかなか座らない実紅。
しかも荷物
なにげに持ってきてるし。
そして実紅は俺の目を真っ直ぐ見つめてきた。
「―…あたし…今日、どこで…寝るの?」
「俺の部屋」
実紅は目をパチクリしてる。
「…なに、」
なんか不満でもあんのか…?
問いかけても
応答なし。
「ど、どこで…寝るの?」
「俺の部屋」
話、聞いてなかったのか?
「そうじゃなくて…
部屋のどこで…寝るの?」
「ベット」
しかなくね?
他にねえだろ…?
「舜は…どこで…寝るの?」
「ベット」
「ベット…2つあるの?」
「ねえけど?」
実紅の顔が真っ青になった。
なんとなく
実紅の考えてることが分かる。
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