狼彼氏×天然彼女
拒否! 拒否!
断固拒否!!!
「おい、なにげに後ろに下がってんなよ」
だ、だって…
このままだと、ぜっったいお仕置きされるもん!!!
「ってか俺から、逃げれるとでも思ってるわけ?」
「……なにそれ」
上から目線
むかつくな〜…。
しかも逃げれるも何も逃げなきゃいけないっての―…
「しかも後ろ壁だし」
「……え?…」
…………壁?
………
あたしってホント馬鹿だ…。
後ろには壁しかないのに、壁に向かって下がってただけじゃんか。
逃げてなかったし…。
「お仕置き、するか」
「な…っ…」
「文句は聞かねえから」
「や、やだよ…っ…」
素早く口を舜の手によって塞がれてしまった。
「ふぐっ…」
そして顔を近づけ、ニヤっと笑ったのが分かった。
「問答無用」
そう耳元で
意地悪く
囁いた………。
(囁かなくていい〜!!)
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