MISS YOU

【いつか終わる夢ー１１】


「待ってろ、
今またお粥作るからな」







とにかく栄養を
つけさせないと…







そう思い、
できる限り
様々な野菜を投入した。






「朋樹……
何から何までゴメンね」







千里は小さく
朋樹に声をかけた。






「これからは、
こうして支え合って
生きてくんだから、
気にするなって」







その言葉に
千里はすっかり
安心しているようだ。








そして、
出来上がったお粥を
食べると、
また千里は深い眠りに
ついたのだった。








……その頃

病院ではとんでもない
事が起こっていた。







「おい！君！
さっきの２人を
知らないか？」







慌てる医師の手には
何かのカルテが
握られている。







「先程の仲いい
カップルのことですか？
もう帰られたと
思いますが…

どうか
なされたんですか？」









「とんでもない
病気が発覚したんだ！
連絡先は分からんか！？」







急遽のことなので、
２人は保険証は出さず
会計を済ませたので、
連絡先が分からずにいた。








看護婦は
そのことを医師に
伝えると、
医師は
その場で頭を抱えた。







「これは非常にマズい…
生死に関わる
とんでもない病気だ…」








そのまま
静かに医師は
カルテを見つめるの
だった…