MISS YOU
【淡い日々ー8】


「千里会いたかったよ。
千里も会えて
嬉しいだろ?」








たまに男は
こんな
当たり前のことを
聞いてしまうことがある








それは、
「私も会いたかった」と
言葉で聞きたいからで
ある。










朋樹はそう言うと、
千里は
少し恥ずかしそうにした









「子供だなあ朋樹は。
私はそんなに
寂しくなかったよ?」









照れ隠しの為か
千里は強がっている
ようだ。










━━━もちろん
そんなことは
お見通しである。










現に、公園で
待ち伏せていたことが
何よりの証拠だ。










「どーせ俺は子供ですよ

でも、
そんな子供な俺より
千里のがもっと子供
だなあ」









「あら?
年は私の方が上よ?」









……それは
何ヶ月だけだろ。


同じ年齢なのに、
千里はたまにお姉さん
ぶったりする。










「そっかそっか。
じゃあ子供はもう
家に帰ろっかな」








…と意地悪してクルっと
背を向けると、
千里は
悲しそうな目をした。








「う~~……
やっぱり私が子供で
いいや。
だから朋樹は私の面倒
みてくれなきゃ!」







そう言い、
千里は手を握ってきた。









久々に会うのが
照れくさくて強がって
いたみたいだが、

千里は朋樹に会えたのが
本当に嬉しかったのだ
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