彼は年下の男の子


二人きりになり
何をどう話していいか わからない・・・。


ずっと 黙ってると


「何を 体育館で 聞いたの?」


学校で聞いたままを話した。


「オレ 貴子と午前中一緒に行動してないし・・・
手も繋いでない・・・
それに告られて 彼女居るからって
すぐ断ってるけど?」


「じゃあ  うそなの?」


「あっ!昼前にジュースを買いに行ったとき
貴子に会ったわ
それを友達に見られてたんじゃない?
あいつ性格悪いからな!
振られたとか言えないんじゃないのか?」


「・・・・・」


恭介が 言うには


貴子さんはプライドが高い人だから


振られたと言えなかったんじゃないかって・・・


だから 嘘を重ねて
友達に言ったんじゃないかって



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