社員寮でラブ!

「いったいどこに行ってたんだ?」


取りあえず社員寮に帰ったら父が恐い顔。


心配してたの?


「どこだっていいでしょ?」

プイ!と向こう向く

その先に壁下さんが新聞広げてる姿が目に入った。



こっちを見もしない。



「レナちゃん、並木さん本当に心配してたんだよ?」

能成くんがそう言うと


「そうだよ、ちゃんと連絡ぐらい入れないと年ごろの女の子なんだから。」

と芽室さん。


みんな心配してくれてたってこと?


「友だちのとこに泊まってた。」


一応心配かけちゃったから安心させるために言った



「友だちって誰なんだ?」


腕組して聞いて来る父


「えっと・・幼なじみの・・・」

そこまで言うと


「ああ、かなちゃんかあ。」

急に安心したような顔になって

「かなちゃんなら大丈夫だ。」


みんなに言う父


「かなちゃん?女の子のとこだったんだ。」


「そっか、男んとこだったりしてなんて言って言ったのダレだよ?」


「そうそう、レナちゃんだって女子の友だちいるに決まってるよね?」


「能成、お前だろ?レナちゃんって女子のともだちいなさそうとか言って・・・

あ、レナちゃんゴメンね。」



言いたい放題

みんなして言ってるところに


私が何も言わないでいると





並木鉄太の一言


「かなちゃんって男の子だぞ。」
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