社員寮でラブ!

壁下さんは、泳げない姪のナナちゃんが水泳を教えて欲しいと頼んできたので空いてる時間に水泳を教えていたんだとか・・・



「ナナちゃんが遅くまで頑張って『帰っちゃヤダ』って言うからさあ・・・


両親が離婚して父親と離れて暮らしてるから余計淋しいみたいでさあ・・・


『一郎パパ~』なんて言われちゃうと可愛くって・・・


ちょくちょく泊まりになっちゃって・・・」



それじゃあ毎日女のとこじゃなくって


「市民プールから近い姉んちに泊まってたんだよね。」


彼女なんていなかった

それなら

どうして今さら『ガマンの限界』とか言うくせに今まで私を拒否してたの?



「レナちゃんって並木さんの娘だし・・・」


壁下さんの答えは簡単だった。


私が並木鉄太の娘だったから・・・。。。



「それとさあ・・・

社長」


社長って・・・想お兄ちゃん?


「ずっとスキだったろ?

そんなに簡単に気もち変わるのかな・・って

社長のこと忘れようとして・・・」



チュッ!



壁下さんの言葉

続きは言わせなかった


それは、私からの初めてのキス


恥ずかしいからすぐに顔を背けて



「誰の代わりでもないから。

壁下さんをスキだから。」


ボソッと言った私


そんな私に

「じゃあ、あいつと別れるよね?」


壁下さんが聞いてきた。



「あいつって・・・叶のこと?」


そうだ・・・付き合ってるって・・・



「ごめんなさい!ウソなの。

でも、壁下さん・・・シットした?」




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