奇蹟のはじまり
ひいおばあちゃんの形見
に傷付けることに抵抗が
あるのだと俺でもわかり
ました。
だけど、おじいさまは迷
いを振り払うように箪笥
の底に切り込みを入れま
した。
切り込みの間からセピア
色の紙片が覗きました。
『雅紀の字…』
おじいさまはもどかしそ
うに封を切りました。
中には手紙と写真と思わ
れるものが入っているの
がちらっと見えました。
『かず?』
じいちゃんが何も言わな
いおじいさまに声をかけ
ました。
おじいさまは……泣いて
いました。声を立てずに
静かに。
『どうして、君はこれが
あることを知ってたの?
それに雅紀のことも。君
は本当は…』
俺と松本くんは夕飯を食
べ終わるとおじいさまの
部屋に呼ばれました。
あの後、おじいさまとじ
いちゃんは夕飯も食べず
二人で部屋に残ったまま
でした。
に傷付けることに抵抗が
あるのだと俺でもわかり
ました。
だけど、おじいさまは迷
いを振り払うように箪笥
の底に切り込みを入れま
した。
切り込みの間からセピア
色の紙片が覗きました。
『雅紀の字…』
おじいさまはもどかしそ
うに封を切りました。
中には手紙と写真と思わ
れるものが入っているの
がちらっと見えました。
『かず?』
じいちゃんが何も言わな
いおじいさまに声をかけ
ました。
おじいさまは……泣いて
いました。声を立てずに
静かに。
『どうして、君はこれが
あることを知ってたの?
それに雅紀のことも。君
は本当は…』
俺と松本くんは夕飯を食
べ終わるとおじいさまの
部屋に呼ばれました。
あの後、おじいさまとじ
いちゃんは夕飯も食べず
二人で部屋に残ったまま
でした。