忠告

目を覚ますと、私のベッドの上にいた

しかし、今度は夢だとは思わなかった


何故だかわからないけど、多分同じ日を繰り返してるのだ。


「綾子。入るよー」


姉がノックもせずに入ってきた。

『やはり、一緒だ』

私は確信した


これは、私が私へと忠告しているのだ。


「あれ?今日は怒らないんだ」

姉が不思議そうな顔をした。


「はいはい。早くプレゼント渡してよ」

「なんで知ってんの!?」


「姉ちゃんの考えてることなんて、大体想像つくよ」


「ちぇ…、買わなきゃよかった」


そう言うと姉は、プレゼントを渡し、部屋を出ていった

私は生きるため、家族を守るために

作戦を考えた

パーティーをしなかったら、どうなるか。

きっと泥棒は、顔を見られたから、私たちを殺した。

パーティーをしなかったら、みんな早く寝て、気づかないだろう


その証拠に、侵入したときに、弟は最初撃たれていなかった

母が入り、気が動転した泥棒が撃ったにちがいない。


だったら、もっと慎重に行動しろよ

と泥棒に思うけどな。


< 9 / 23 >

この作品をシェア

pagetop