【短編】シャーペン
私は、しばらく波留を見つめていたが波留は目を合わせてくれなかったので、私も諦めて先生の話に耳を傾けた瞬間・・・
「・・・では席替えをします」
席替え…
席替え。
席替え?
席替えっ!!
波留と隣じゃなくなるの?
そんなの嫌だ!
「席はくじ引きだから…」
その後は覚えていない。
気づいた時に私は既に、くじ引きの箱の前にいたから・・・
くじ引き箱に手を入れながら、
"波留の隣になれますように!"
そう強く願いながらくじを引いた。