僕らの時間〈3〉
「せやなぁ。
ちゃんと御礼言いに行こうな」

「おん」

藤原は、シュシュを手に取り、高原の髪にくくりつけた。

てっぺんに噴水のようにくくられた高原の髪。
やんちゃが、さらにやんちゃに見えた。

「何してんねん」

「髪、ウザったそうにしてたから」

こいつ、何でわかんねん。





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