SECRET-LOVE*危険な極上大人の男


暫く携帯を見つめた後立ち上がり、部屋から出ようとドアを開いた。


ドアを開けてすぐの所で、莉子…お前が立っていた事に驚いた。


…いつから居たんだ。




「…隼人さん…ご、ごめんなさい。私が…電話したらいいなんて…言ったから…っ…」


「…聞いてたのか」




莉子は瞳に涙を溜め込んだまま、俺を見上げては頭を下げた。


お前が泣いたり謝ったりする必要なんてねぇだろが。


お前は何も悪くない。


これは俺自身の問題だからな。



< 167 / 428 >

この作品をシェア

pagetop