雪情
【唐辛子団子ー13】


「………ん?

ほら、
噂をすれば影ですな。

小川さんのようですぞ」






しかし、次の瞬間…!!






ドサ!!






何か大きな音がした。






その異様な音に
三人は顔を見合わせた。







「おい!
今の何の音だ!?」






白井はそう言い
ドアを睨んだ。






もしかして小川ではなく
雪男だろうか?






「…用心の為に、
注意して見てみますか」






と田崎は拳銃を構え
ドアまで行き、
白井達も
後ろで猟銃を構えた。






そして、
田崎はゆっくりドアに
手をかけた…






ガラガラガラ






戸を開けたが
外には何もいない、

一体何の音だったの
だろうか?






「おい!!下だ下!!」





と白井の言葉に反応して
田崎は慌てて下を見た。






すると
そこには誰かが
倒れている。






これは誰だ!?






しかし、
それはすぐに誰かは
分かった。






「小川さん!!」






田崎は近付き
小川を起こした。






しかし、
抱きかかえた小川の体は

既に
冷たくなっていた……
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