雪情
【雪男ー6】


「もしかして、
雪男のことかね?」






田崎がそう言うと、
全員がこちらを向いた!
(白井以外は)







「あんた!
ここの
土地の者じゃないのに
よく知っているな!!」






と小川は
ビックリしながら言った







「そのことを
知っているのに
そんな小さな銃一つで
この雪山に登ること
なんて、

ワシには到底できないね」







と荻原は言う。







「なら話は早いですよ
刑事さん。

私達は
その雪男を捕まえようと
しているのです」








「ですが大久保さん。

危険ではありませんか?

それに捕まえるって
相手は
人間ではないですかな?」







「こちらは
これだけの人数で、
しかも
全員銃を持っています。

もちろん腕も
たしかですから
危険はありませんよ。

それに
彼は普通の人間とは
違うのです」







「普通の人間とは違う?」







「彼の殺害方法ですよ。

腕一本で人を殺したり、
首を折ったりする
らしいのです」







「そう聞くと凄いが、
本当は
鈍器のようなもので
叩いて
殺害したのでは
ないのかね?」








田崎の質問に
大久保は首を振る。






「いえ、
警察の話では
その様な後は
見つからなかったと。

つまり物凄い力で
人間を
吹っ飛ばしたとしか
考えられないようです」







「それは凄いやつだね」







「そうです。

その人間離れした技。

吹雪の時にだけ
現れる恐怖。

そして
警察の大掛かりな
捜査でも、
見つからない不可思議。

そこで
雪男と言う名が
その男に付いたのです」
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