雪情
【捜索ー3】


「実は私も、
最近川上さんに
初めて会ったばかりで、

性格など詳しくは
分からないのですよ」






「最近ですか…

川上さんは新しく入った
メンバーか何かです
かな?」






「いえ…
…と言うより
皆それぞれ
最近知り合った
仲間ですよ」






田崎は
分からなそうな顔をした






大久保は続けて。







「私達はそれぞれの山で
有名な猟師だったの
ですが、

その有名な猟師を
小川さんが集めて、
雪男を見つけてみようと
いう話になったのです」






「なる程。
そうだったのかね」





「なので、
全員誰とも日が
浅いのですよ」






「そういえば
小川さんと川上さんは
恋人同士でしたね。

彼らはもともと
知り合いだったと
いうことですかな?」





その質問に
大久保は首をふる。






「いえ、
この数日で恋人同士に
なってしまったのです。

出会ってすぐに」






「やはり
さっきも白井に手を
出したし、

川上さんの精神は
図太いとワシは思うな」






「そうですね。

猟師というのは
神経が太くなければ
できませんから」

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