君とアタシのkiss☆

親友

康人side

ブンッ

「・・・っしゃ」

俺は、家の近くの道路で素振りをしている。

ここに、あるとき君が来た。

「気まぐれで来た」

そう言って照れくさそうに笑った君。

君は、何でも笑って終わらせようとする。

でも、それはきっと、誰のためでもなくて

多分、自分のため。

でも、俺はそんな君が好きになった。

バカっぽいけど、

女の子って感じじゃないけど、

でも、

でも、俺は

君を好きになった。

授業中、何度も目が合った。

顔が熱くなったのが分かって、わざとはやく目をそらした。

でも、何度も君と目が合うからすごく期待して

でも、

告白を応援している君を見て

勘違いをしているのは、俺だけだ。

と気がついた。

それでも、君が近づいてくるからまた期待した。

だから、俺は

告白を断らないといけない。

告白を断る決心をした。


「・・・はっ」

俺は、息が切れていた。

「ヤスー、そろそろ中に入りなさい~」

「分かった~」

母さんの声がして、俺はバッドを持ちながら玄関に向かった。

少しためらいを感じながら、玄関の扉を閉めた。

妹が俺のことを待っていていたらしく、部屋の中に入った瞬間妹が近づいて来た。

「どうした?」

俺は、妹の高さまで腰を下げた。

「ううん」

「そっか」

俺は、妹の髪をくしゃくしゃとかいた。

そして、部屋を出た。






< 38 / 63 >

この作品をシェア

pagetop