Painful Love※修正完了※
最終章『幸せ』







―――最後にあの町を離れてから早2ヶ月。



梅雨も開けて本格的に夏になっていく気温に、汗を流しながらわたしは就職活動に励んでいた。


周りは次々に内定を取っていく中、わたしはまだ決まらず。

勤めたいのは出版社なんだけど……。


この気温と暑い日差しでシャツが背中に貼りつく不快感を感じながら


今日も疲れて自宅へと帰る。


面接続きで常に緊張状態が続いていたからか、疲れた。



ヒールで脚はパンパン。


よく履くから慣れてきたけど……


もっと前から慣らしておけば良かった。

なかなか決まらない就職先に焦りながらもどうする事も出来ないもどかしさ。

どこにも就職出来ない、なんてことは絶対に避けたい。






何の為に親のお金を使って4年間も大学行ったんだって思われる。

それにニートじゃ、わたしは生きていけないよ……。


面接も特にダメだったと思う部分も無い。

だけど手応えもない。


もっとインパクトがある答えを考えるべきかな……。


いつものように今日一日の反省をしながら年季の入った階段を上っていると……









「―――…おかえり」


聞き慣れた、声が届いた。






  ――最終章 幸せ――






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